お盆を迎えるにあたり、心を込めて水回りをお掃除し、ご先祖さまをお迎えします

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お盆を迎えるにあたり、心を込めて水回りをお掃除し、ご先祖さまをお迎えします

2025/07/26

お盆は、私たち日本人にとってとても大切な時期です。
一年の中で、ご先祖さまの霊をお迎えし、感謝の気持ちを伝える――そんな尊いひとときを過ごすために、多くのご家庭で準備が進められています。

その中でも、お盆前に欠かせないのが「お掃除」です。
特に今回は、「水回り」の掃除の重要性に焦点を当ててお話ししていきます。
水回りは、日々の生活に欠かせない場所であると同時に、古くから「穢れ(けがれ)」が溜まりやすいとされ、清めの場所として特別視されてきました。

ご先祖さまを気持ちよくお迎えするために、なぜ水回りの掃除が大切なのか。
また、どのように掃除をすれば良いのか――。
心を込めて行う水回りの掃除について、詳しくお伝えしていきます。

水回りは「気の通り道」──清めることで家全体の気が整う

私たちの暮らしの中で、水は「流れ」を象徴するものです。
水の流れが滞れば、気の流れも滞る――これは昔から日本の住まいに根付く考え方であり、風水や陰陽道、神道などの教えにも共通しています。

特に、台所・トイレ・お風呂・洗面所といった水回りは、「気が出入りする場所」として扱われ、ここが汚れていると、悪い気がたまりやすいとされています。

ご先祖さまの霊は、家の中の清らかな場所にとどまるといわれています。
だからこそ、家全体の気の流れを整えるためにも、まず水回りを清めることが大切なのです。

お盆前の水回り掃除が持つ「3つの意味」

1. ご先祖さまを迎える“心の準備”

お盆はただの行事ではなく、命のつながりを感じる大切な儀式です。
普段はなかなか意識することのないご先祖さまの存在を、静かに思い起こす機会でもあります。

そんな時期に、自分の生活の根幹ともいえる「水回り」を丁寧に掃除することで、心も自然と落ち着き、感謝の気持ちが芽生えてきます。

掃除は、内面を映す鏡です。
磨いた蛇口に映る自分の姿が、少し穏やかに見えてくる――そんな経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

2. “穢れ”を払い、“清め”の空間をつくる

仏教や神道の世界では、「水」は浄化の象徴です。
修行僧が川で身を清めるように、神社で手水(ちょうず)を取るように、私たちの日常でも「水回りを清める」ことが、心身を整える第一歩となります。

水回りに溜まる汚れは、単なるカビや水垢だけではありません。
日々の疲れ、怒り、ストレスといった“見えない穢れ”もまた、水回りに溜まりやすいのです。

だからこそ、お盆前には普段よりも念入りに水回りを掃除し、家そのものを「清めの場」として整えることが、ご先祖さまへの敬意にもつながるのです。

 

3. 家族の健康と安寧を守る

水回りが清潔であることは、家族の健康にも直結します。
キッチンの衛生管理、風呂のカビ対策、トイレの臭い・雑菌、洗面所のぬめりや水飛沫――これらを放置すれば、身体にも悪影響が及びます。

お盆はご先祖さまだけでなく、「家族の時間」でもあります。
帰省や集まりで人が集まるからこそ、清潔で心地よい空間で迎えたいものです。

 

お盆前に整えたい水回りの掃除ポイント

ここからは、水回りそれぞれの掃除ポイントを具体的に見ていきましょう。

 

1. キッチン(台所)

台所は「命をつなぐ場所」であり、家の“心臓”のような存在です。
ご先祖さまへのお供えや精進料理を準備する場所でもあるため、念入りな掃除が欠かせません。

  • シンクの掃除:ぬめりや水垢、排水口の汚れを取り除きましょう。重曹とクエン酸を使えば、自然に優しく汚れを落とせます。
  • 換気扇・コンロ周り:油汚れは溜まりやすく、臭いの原因にもなります。重曹スプレーでこまめに拭き掃除を。
  • 冷蔵庫の中身チェック:賞味期限切れのものを処分し、棚を拭いて清潔に保ちましょう。
  • 調理器具の整理:使わないものは処分し、よく使うものを取りやすい場所に。

台所は、食を通してご先祖さまや家族とつながる場所。
清潔に保つことで、感謝の心が自然と宿ります。

 

2. 浴室(お風呂)

お風呂は「身を清める」場所であり、一日の疲れや穢れを洗い流す空間です。
お盆の時期には、精進潔斎(しょうじんけっさい)といって身を清める文化も残っています。

  • カビの除去:天井・壁・床にある黒カビやピンクぬめりを徹底的に落としましょう。カビ防止スプレーも有効です。
  • 排水口の掃除:髪の毛や石鹸カスを取り除き、清潔に保ちましょう。
  • 浴槽の内外を磨く:湯垢や水垢を取り、ピカピカに。最後に水で流して仕上げます。
  • 換気扇やフィルターの掃除:見落としがちですが、空気の循環に重要です。

ご先祖さまも、清らかな場所を好みます。
清潔なお風呂場は、家族も安心してくつろげる“癒しの場”になります。

 

3. トイレ

トイレは、「厄を流す場所」とも言われます。
一方で、悪臭や雑菌が溜まりやすく、風水でも重要視される空間です。

  • 便器の内外の掃除:フチ裏や便座裏まで丁寧に。尿石や黄ばみには酸性洗剤が効果的です。
  • 床・壁・ドアノブの除菌:見落としがちな場所まで拭き掃除を。
  • 換気・芳香対策:空気がこもらないように、換気扇や窓を開けて風通しを良くしましょう。
  • トイレマット・スリッパの洗濯:雑菌が溜まりやすい布製品はこまめに洗濯・交換を。

「トイレを磨くと運気が上がる」とも言われるように、清潔なトイレは家全体の気を整えてくれます。

 

4. 洗面所

一日の始まりと終わりに使う場所である洗面所も、意外と汚れが溜まりやすい場所です。

  • 洗面ボウル・蛇口の掃除:水垢や石けんカスを取り除いてツヤを取り戻しましょう。
  • 鏡の掃除:くもりや水飛沫を拭き取り、ピカピカにすると気分も上がります。
  • 収納スペースの整理:使わない化粧品や道具を見直し、スッキリと。
  • 排水口の掃除:ぬめりや髪の毛をこまめに取り除くと悪臭予防になります。

洗面所が整うと、自分自身の「顔つき」まで清らかになるように感じられます。
朝晩の身支度が心地よいものになると、1日の流れも自然と整っていきます。

 

水回り掃除を通して、ご先祖さまと自分自身に向き合う時間を

掃除というと、つい面倒で後回しになりがちです。
しかし、手を動かしながら一つひとつの場所を丁寧に掃除していくと、不思議と心が落ち着き、気持ちがスッと晴れていきます。

特に水回りの掃除は、目に見える「汚れ」がはっきりしている分、達成感や爽快感が得られやすく、自分自身を整えるためにも非常に効果的です。

お盆という特別な時間を前に、心を込めて水回りを整える。
それは、ご先祖さまへの感謝の気持ちを表すだけでなく、日々を生きる自分自身を見つめ直す機会でもあります。

さいごに:掃除は感謝のかたち

「掃除は供養である」という言葉があります。
特別なことをしなくてもいい。ただ、心を込めて拭く。流す。磨く。
その行為そのものが、静かにご先祖さまに届いていくのです。

 

今年のお盆は、ぜひ水回りの掃除に少しだけ時間をかけてみてください。
水が流れ、空気が通い、家中が澄みわたるような心地よさを感じながら、ご先祖さまを清らかな気持ちでお迎えできることでしょう。

清められた空間に、やさしい風が吹き、ご先祖さまの魂がそっと寄り添ってくれるような、そんな静かで温かな時間をお過ごしください。